自律神経失調症とは?
自律神経とは、「交感神経」と「副交感神経」の事をいい、常にバランスを保ちながら24時間働き続けています。何らかの原因によってこのバランスが乱れることで、免疫などの自然治癒力が正常に機能しなくなり、様々な体の不調を招きます。主に不規則な生活習慣やストレス、身体の歪みによって、症状を感じやすく現代人に多い疾患となります。はっきりした内臓や器官の病変によるものではないため、症状の現れ方も個人差があります。
主な症状について
- 頭痛やめまい、立ちくらみを感じる
- 首、肩こりがひどくなった
- 動悸や息切れがするようになった
- 顔がほてったり、のぼせる感覚がある
- 急に胸が苦しくなったり、息苦しい感覚がある
- 胃もたれや胸やけがして食欲不振になる
- 手や足の痺れ、末端が冷えやすくなった
- 不安な気持ちや憂うつな気分になる
- 些細なことで、イライラしやすい
- よく風邪を引きやすく、体調を崩しやすい
- 生理周期が乱れるようになった
- 花粉症やアレルギーがひどくなった
精神的な症状にも関係している
- 不眠
- 不安
- イライラ
- 記憶力の低下
- 感情の起伏が激しい
- 憂うつ
- パニック障害
上記は一例です、症状は個人差が大きいですが、複数の症状が別々に現れることもあります。
自律神経失調症の原因について
睡眠不足
十分に睡眠を取ることで脳の疲労を回復させますが、寝不足や不規則な生活リズムなどが生体リズムを狂わせ、自律神経の乱れにつながります。
最近では、スマホなどが発する「ブルーライト」が目の奥まで届く非常に強い光のため、夜間にこの光を浴びると脳が興奮して睡眠のサイクルが乱れ、睡眠障害を引き起こし睡眠不足に悩んでいる方が多いです。
栄養バランスの乱れ
私たち人間は、本来1日1食で生活する構造になっております。ですが、近年は食生活の変化による栄養過多になっているので、内臓は常に疲れている状態です。内臓は脳の疲労につながるため、バランスの良い食事と時間帯を意識することで自律神経の乱れを防げます。
ストレスによる慢性疲労
人間関係や仕事のプレッシャーなど、ストレスを感じると脳からの指令により副腎皮質から副腎皮質ホルモンが分泌され、同時に副腎皮質の中ではアドレナリンが分泌されます。これらのホルモンには、血糖値上昇や血圧上昇、免疫抑制、胃酸分泌促進、覚醒などを引き起こす作用があり、交感神経を優位になるため、体が緊張状態になります。この緊張が抜けないことでリラックスさせてくれる副交感神経とのバランスを崩し、心身の不調を起こしやすくしてしまうのです。長期にわたると「副腎疲労症候群」を引き起こす可能性が高くなります。
自律神経失調症を改善するポイント
当院では、東洋医学と西洋医学を合わせた視点で自律神経のバランスを整えます。
東洋医学では交感神経と副交感神経を「陰と陽」と捉えて、その人の体質に合わせて鍼灸治療を行います。身体の中を流れる血液、水、元気ややる気などの気のエネルギーが循環することで自律神経のバランスを整えます。日常生活の姿勢や食生活による不調は骨格、内臓の疲労をマッサージや整体で整えます。全身の調整を行うと、心身ともにストレスに適応できる身体作りをすることができ、自然治癒力を発揮することができるようになります。
この睡眠、栄養、運動の3つのバランスを整えることが自律神経の乱れを改善するポイントとなります。ただ、ストレスの感じ方は個人差がありますので、なるべくストレスを感じすぎない、リラックスできるように心がけて生活することが大切です。
自律神経失調症にお悩みの方へ
自律神経失調症は他の精神疾患と区別がつきづらいこともありますので、自己判断は禁物です。病院の検査では身体のどこにも異常が見つからず、自律神経失調症と診断を受けて不安になってしまう方も多いと思います。inicioでは、お身体だけでなく、心のケアも行うことで自律神経失調症を改善していきます。
今抱えている症状やお悩みが少しでも改善できるように最善を尽くしてまいりますので、みなさまのご来院を心よりお待ちしております。