首・肩こり– stiff-shoulders –

首・肩こりの治療について

いつも寒い場所や冷房の効いた部屋で過ごしていると体に不自然な力が入り、筋肉が緊張します。さらに、寒さは自律神経の乱れを引き起こすために、筋肉の緊張が強めて、首肩のこりの原因となります。検査で脳や骨に異常が見つからない、マッサージをしてもなかなか改善しない首肩こりの場合は、自律神経のバランスが乱れているのが特徴です。inicioで考える首肩こりについて解説していきますので、ぜひご参考にしてください。

首肩こりの原因は脳のストレス

首から肩には僧帽筋という、俗に「肩こり筋」とも呼ばれている筋肉があります。この筋肉は脳神経(第XI脳神経)の神経支配を直接受けているので、脳神経のストレスが強いと僧帽筋にストレスがかかってしまいます。筋肉は交感神経が優位になると、収縮する作用(緊張が促進)、副交感神経が優位の場合は弛緩(緊張がゆるむ)作用があります。ストレスにより交感神経が優位な状態が持続すると、筋肉が常に緊張しやすくなるため、アクセル全開の状態で筋肉が緩まなくなっています。この状態をストレス性肩こりと呼び、このバランスを整えるには、ブレーキの役割がある副交感神経を優位にすることが必要です。当院の自律神経整体で筋肉の緊張を緩めたり、脳のストレスを減らすことで副交感神経を優位にし、バランスを整えます。

検査で脳や骨に異常が見つからない、マッサージをしてもなかなか改善しない首肩こりの場合は、この自律神経のバランスが乱れているのが特徴です。

眼精疲労もストレス性肩こりの原因になる

眼精疲労とは、眼を使う作業を続けることにより、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態をいいます。

最近は、特にパソコンやスマートフォンなどを使用する機会が増えたため、これが原因の眼精疲労が増えています。

その他、全身疾患に伴うもの・心因性のもの・環境によるものなど、眼精疲労をもたらす要因は非常に多岐にわたっています。

首肩こりを改善するポイント

当院では、東洋医学と西洋医学を合わせた視点で自律神経のバランスを整えます。西洋医学的には、まず骨盤、脊柱、頭蓋骨に流れている脳脊髄液の循環を良くしていきます。この脳脊髄液は脳や身体の疲労を取り除いてくれる液体で自律神経のバランスや姿勢が整っていると循環しやすいため、お身体に合わせた姿勢矯正を行います。

東洋医学的には、首肩こりは瘀血(おけつ)という気血の流れが悪い状態を言います。肩周辺の経絡(エネルギーの通り道)が巡らず気血の流れが悪くなるので、鍼灸では手の経絡治療を行い、この気血の流れを良くすることで首肩こりを改善します。過度なストレス、冷房冷え、長時間の姿勢不良、水分の代謝が悪いなど原因が様々ですが、骨盤や姿勢矯正と鍼灸を組み合わせることで、根本的に改善することが可能です。